
執筆者
さくらレディースクリニック
院長香林 正樹MASAKI Kobayashi

「手術後の出血はいつまで続くのだろう」「生理はいつ頃から再開するのだろう」
中絶手術を受けた後、出血や生理について不安を感じる方は多くいらっしゃいます。
術後の出血や生理の再開時期には個人差がありますが、一般的な経過を知っておくことで、安心して過ごすことができます。
中絶手術後に出血が起こるのは、子宮内膜が回復する過程での自然な反応です。手術によって子宮内の組織を除去した後、子宮内膜は新しく再生していきます。この回復期間中に出血が見られることは、正常な経過と言えます。
出血の量や期間には個人差がありますが、身体が順調に回復しているサインでもあります。
術後の出血は、数日から1~2週間程度続くことが一般的です。出血量は生理と同程度か、それよりも少ない場合がほとんどです。最初の数日は鮮血が見られることがありますが、徐々に量が減り、茶色っぽいおりものに変わっていきます。
出血が徐々に減少していれば、順調に回復していると考えられます。
手術後、出血がほとんど見られない方もいらっしゃいます。これは異常ではなく、子宮内の組織がきれいに除去され、回復が順調に進んでいる場合に起こりえます。
出血が少ないこと自体は心配する必要はありませんが、強い腹痛や発熱を伴う場合は、子宮内に血液が溜まっている可能性もあるため、ご受診ください。
中絶手術後、最初の生理が来るまでには通常4~6週間程度かかります。これは、手術後にホルモンバランスが変化し、身体が元の状態に戻るまでに時間がかかるためです。
ただし、再開時期には個人差があります。3週間程度で来る方もいれば、2ヶ月近くかかる方もいらっしゃいます。
術後最初の生理は、普段の生理と様子が異なることがあります。出血量がいつもより多かったり、少なかったりすることがあります。また、生理痛が普段より強く感じられる場合や、逆に軽く感じられる場合もあります。
これらは一時的な変化であることが多く、2~3回の生理を経るうちに、徐々に元のリズムに戻っていくのが一般的です。
術後しばらくは、生理周期が不規則になることがあります。これはホルモンバランスが安定するまでの一時的な変化です。多くの場合、2~3ヶ月程度で元の周期に戻ります。
ただし、術後3ヶ月以上経っても生理周期が安定しない場合や、生理が来ない場合は、一度受診されることをおすすめします。
通常の術後出血は、徐々に量が減っていきます。しかし、1時間にナプキンを何度も交換するほどの大量出血がある場合や、2週間以上出血が続く場合は、子宮内に組織が残っている可能性があります。このような場合は、早めにご連絡ください。
治療を必要とするほどの出血症状が生じることは1%以下ですが、万が一の場合にも当院で責任をもって対応いたします。
出血がいったん止まった後、再び出血が始まることがあります。少量であれば問題ないことが多いですが、量が多い場合や腹痛を伴う場合は、念のため受診されることをおすすめします。
術後6週間以内であれば、生理ではなく術後の出血である可能性もあります。判断に迷われた場合は、遠慮なくお問い合わせください。
中絶手術後の出血や生理の変化は、身体が回復していく過程で起こる自然な反応です。多くの場合、数週間から数ヶ月で元の状態に戻ります。
当院では、術後の経過についても丁寧にご説明し、患者様が安心して過ごせるようサポートしています。「この出血は普通なのだろうか」「生理がなかなか来ない」など、気になることがあれば、いつでもご相談ください。