人工妊娠中絶手術に関係のある身体の変化や注意点をまとめています。
妊娠~身体の変化・注意
基礎体温
妊娠すると高温層の体温が続き、熱っぽさを感じる場合が多くあります。人工妊娠中絶手術後には、改善していきます。
つわり
妊娠初期からつわりが生じます。水分をとれなくなる、歯磨きの気持ち悪さ、空腹時のむかつき、食べ物の好みの変化などが生じます。その他、唾液の分泌が多くなるなどの症状もありますが、全く症状がない人もあり、それぞれによって異なります。
妊娠中絶の前に
パートナーやご家族と話し合い、「中絶」する結論が出ましたら、お早めに手術・処置を受けていただくほうが、身体の負担が少なくなります。
母体保護法では中絶の時期は妊娠22週未満と定められていますが、可能でしたら妊娠5週~9週、遅くても12週(当院では11週未満)までの中絶手術が望ましいです。 これは月経予定日なのに、月経が来なかった時期から数えて1ヶ月前後となります。
母体保護法指定医
人工妊娠中絶手術は、母体保護法指定医でなければ実施できません。当院で中絶手術を受けるためには、当院で診察を受けて頂く必要があります。
中絶手術に関する注意事項
無痛麻酔について
本来「無痛」である麻酔ですが、体質や内服薬の影響などの諸条件で、麻酔の効果が充分でない場合がごくまれにあります。ご心配な方は、診察時に医師にご相談ください。
中絶手術前の注意
- 定期的に服用している薬がある場合には、事前に医師に必ずご相談ください。
中絶手術当日の注意
- 中絶手術当日は、食事の制限があります(食事をされますと、麻酔がかけられず手術が延期となります)。
食事:手術時間の4時間前までに終え、それ以降はお控えください。 - 中絶手術当日は、アクセサリー類(ピアスやネックレス・指輪、イヤリング、ブレスレット、時計など)ははずし、マニキュア・お化粧をせずにご来院ください。
中絶手術後はお化粧ができますので、必要な方は、メイク道具をお持ちください。 - コンタクトレンズをご使用の方は、おはずし頂きますので保管ケースをお持ちください。
- 中絶手術当日は、1日中、予定を空けてお越しいただくことをおすすめします。
中絶手術後の注意事項
- 中絶手術後1~4週間は、出血が生じる場合があります。
- 中絶手術当日はシャワーのみで、翌日からは入浴も可能です。
- 次の生理は中絶手術後1ヶ月半~2ヶ月後に訪れますが、その前にも排卵が起こる可能性があるため、避妊に必ず注意してください。
- 日常生活は、お仕事や外出など通常の活動を無理のない範囲で行っていただけます。ただし、次回の診察が終わるまでは注意事項に従ってください。
- 中絶手術から約2週間後に、必ず診察をお受けください。炎症・出血などの異常の有無を確認させていただきます。手術後、順調な経過であれば、1~2回の診察で終了します。
- 出血や下腹部の強い痛みがある場合は、再度来院が必要な場合もありますので、まずは電話でご相談ください。
- 避妊方法としてピルやリングなどを使用する場合は、次回の生理以降に処方が可能です。詳細は医師と相談してください。