出生前検査
出生前検査とは、妊娠中に行う胎児の染色体検査、遺伝子診断・検査、遺伝生化学的検査などのことを指します。
当院で行っている出生前検査はクアトロ検査(母体血清マーカー検査)で、これは妊娠前半期に行われる出生前検査の1つです。
母体血中に含まれる胎児由来の成分を分析することで、胎児が検査の対象疾患である確率を明らかにします。
出生前検査について何となくは知っているけども、詳しくは知らない方が大多数です。
日本産科婦人科遺伝診療学会認定医の資格をもつ院長が、出生前検査の種類や検査の必要性などについて、患者さん一人ひとりに丁寧に説明致します。
どのような疾患を調べる?
赤ちゃんの染色体疾患全体の割合でみると、53%がダウン症候群、13%がエドワーズ症候群を占めており、3つとも含めると染色体疾患の約70%を占めます。
100人中およそ99人は赤ちゃんに染色体疾患が無く、あるとしてもその約7割の疾患の確率が分かるクワトロ検査は、非常に有用な検査といえます。
クアトロ検査と比較されることの多いNIPTで調べる疾患はダウン症候群、エドワーズ症候群、パトー症候群です。NIPTでこの3つ以外の疾患も調べる施設は無認可施設です。
出生前検査の特徴
当院で行っているクアトロ検査の特徴は以下です。
- 検査の感度が高い
- 検査は母体採血のみであるため、胎児への影響がない
- 確率的検査
- 妊娠15週から17週頃までに行う
安全で精度の高い検査(感度が約85%)ができることがクアトロ検査の最大の特徴です。
クアトロ検査は、赤ちゃんの染色体疾患の有無を確実に明らかにする「確定的検査」ではなく、染色体疾患の確率を調べる「確率的検査」です。もし赤ちゃんの染色体疾患の確率が高確率であれば、患者さんの希望を確認したうえで確定的検査も考慮する必要があります。
ただ確定的検査には流産のリスクがあるため、確率的検査を行わずにいきなり確定的検査を行うことはおすすめしません。
確定的検査に含まれる羊水検査では約300人に1人、絨毛検査では約100人に1人、流産や死産の可能性があります。
検査は妊娠15週~17週頃に、母体採血のみによって行います。
出生前検査の費用
治療項目 | 治療内容 | 価格(税込) |
---|---|---|
出生前検査 | クアトロテスト | 26,000円 |