中絶についての基本知識

中絶は妊娠の継続が難しい場合に、医療的に妊娠を終了させる処置です。
受けられる時期や方法は、妊娠週数・体調・医療機関の体制によって異なります。
法律や手続きには一定のルールがあります。年齢や婚姻状況、週数により必要書類が変わる場合があります。
※妊娠週数が進むほど選択できる方法が限られ、心身の負担や費用も増える傾向があります。迷ったら早めに相談を。
確認すべきこと
・最終月経の開始日はいつでしたか?
・妊娠検査薬は使用しましたか?陽性の場合、いつ反応しましたか?
・既往歴や持病、内服中の薬はありますか?
※これらは受診時に問診でお伺いします。わからない項目があっても大丈夫です。
受診から処置までの基本の流れ

1.初診(妊娠の確認と週数判定)
・問診・内診・超音波検査で、妊娠の有無と週数、子宮内妊娠かを確認します。
・必要に応じて検査(血液検査や帯下感染症検査など)を行います。

2.方法と時期の説明・同意
・手術方法、麻酔の種類、当日の流れ、費用、リスクを医師が説明します。
・書面で同意をいただき、日程調整をします。緊急性が高い場合は当日で対応します。はじめから当日手術希望の方は、当院HPから同意書をダウンロードしてサインを記入のうえ受診頂く方がスムーズです。

3.処置当日
医師・看護師が必要事項を確認・説明し、プライバシーに配慮した環境で行います。

4.術後ケア・フォロー
・回復確認、出血や痛みの目安、注意事項、避妊のご相談までサポートします。
・再診して頂き、術後の異常経過がないかを確認します。
心とからだのケア(アフターサポート)
【心のケア】
不安・罪悪感・喪失感を感じる方が多数いらっしゃいますが、それは自然な反応です。
カウンセリングのご案内や、安心して話せる場所をご紹介いたします。
【からだのケア】
出血は数日〜1〜2週間程度みられることがあります。発熱・強い痛み・悪臭を伴う出血は受診を。
【避妊の相談】
次回妊娠の望まないタイミングを防ぐため、ピル・IUS(子宮内避妊具)・コンドームなど、あなたに合う方法を一緒に選びます。
【学業・仕事への配慮】
診断書の発行、スケジュール調整、周囲への配慮のアドバイスも可能です。
プライバシーへの配慮
・受付・呼名・問診等の各場面で、個人情報が漏れないよう配慮しています。
・ご家族や職場に知られたくない場合の対応もご相談ください。

