子宮頸がん検診
子宮頸がんによって、日本では毎年約3,000人、つまり1日に約8人の女性が亡くなっています。
若いうちから定期的に子宮頸がん検診を受けることで、がんになる前の早期発見ができます。
不安のない毎日を過ごせるよう、定期的な子宮頸がん検診に行きませんか?
子宮頸がんとは?
子宮がんは
- 子宮頸部にできる子宮頸がん
- 子宮体部にできる子宮体がん(子宮内膜がん)
の2つに分類でき、一般的に「子宮がん検診」というと子宮頸がん検診を示します。
1. 20歳・30歳代から激増
「若いから、がんなんてならない」
という考えは子宮頸がんには通用しません。
発症率は20歳を過ぎてから急上昇し、30歳代後半でピークになります。
女性特有のがんの中では乳癌に次いで2番目に多く、さらに20~30歳代の女性が発症するがんの中では最も多いです。
2. 進行するまで自覚症状なし
子宮頸がんは初期には自覚症状がほぼありません。
このせいで、症状(不正性器出血・性交渉時の出血・おりものの異常など)が出現してから初めて婦人科を受診し、そこで進行がんの診断を突然受けることになる患者さんもいます。
早期発見のためには定期的に検診を受けるしかありません。1年に1度は定期的に検診を受診することが重要です。
3. ウイルスが原因
子宮頸がんができる主な原因は、性交渉によってヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの高リスクタイプに感染することです。
しかし、これは性病とは考えられていません。
実は女性のおよそ半分が生涯で一度は高リスクタイプのHPVに感染するため、このウイルス感染は全く珍しいものではありません。感染しても約90%の女性は、自分の免疫力でHPVを自然排除できるのです。
しかし、排除されずに長期間感染したままとなれば、子宮頸がんや尖圭コンジローマなどが生じうるのです。
子宮頸がん検診で行う検査
子宮頸部をブラシで少し擦り、採取した細胞を顕微鏡で観察し、異常の有無を確認します。
もしこの検査で異常が見つかった場合は必要な検査を追加で行い、治療の必要性・今後のクリニックの受診間隔などを判断していくこととなります。
必要時は、適切なタイミングで高次施設へと紹介させて頂きます。
また、さくらレディースクリニックでは、検査の痛みを最低限に抑えるよう、診察に用いる器具などに最大限の配慮をしております。
子宮頸がんワクチン
子宮頸がん発症の予防には、子宮頸がん検診にくわえ、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンが強く勧められます。
接種率が約80%であるオーストラリアでは、「2028年には子宮頸がんが撲滅できる」と言われているくらい子宮頸がん予防に有効なワクチンです。
一方で、日本での接種率はなんと1%以下です。
子宮頸がん患者数は世界中の先進国では減少傾向ですが、日本では増加傾向にあり、これはワクチンが普及していないせいだと考えられています。
性交渉が未経験の方への接種が一般的に推奨されており、およそその世代が公費(無料)でのワクチン定期接種の対象年齢(小学校6年生から高校1年相当)となっています。
しかし、性交渉の経験がある方にもワクチンの有効性が示されています。
つまり子宮頸がんワクチンの効果がなくなる年齢はないため、どなたでも子宮頸がんワクチンを打つことができます。
子宮頸がんワクチン料金
治療項目 | 治療内容 | 価格(税込) |
---|---|---|
高リスクHPV (16型、18型) の感染を予防 | サーバリックス | 16,000円 (対象者:公費可能 → 無料) |
高リスクHPV (16型,18型) 低リスクHPV (6型,11型) の感染を予防 | ガーダシル | 19,000円 (対象者:公費可能 → 無料) |
HPV (6型,11型,16型, 18型,31型,33型, 45型,52型,58型) の感染を予防 | シルガード9 | 27,000円 |