生理の悩み
生理に関するトラブルは、患者さんにとってとても辛いものです。
下記のような症状がある方は、なにか病気である可能性がありますので、ご相談下さい。
- 生理痛が強い
- 生理の出血量が多い
- 生理の周期がバラバラ
生理痛が強い(月経困難症)
40代までの女性のうち、およそ3人に1人が痛み止めの内服が必要なほどの生理痛があります。
特に10代女性においては、女子高校生の2人に1人以上の方が日常生活に影響が出るほどに強い生理痛に悩まされています。
生理痛自体は異常なことではないこともありますが、子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫などの病気が原因で生理痛が生じることもあります。
生理の出血量が多い(月経過多)
レバーのような血の塊がでてくる、ナプキンを何度も交換しないといけない、というような状態です。
生理の出血量が多いと貧血になり、めまいや息切れのほか、疲れやすくなるという症状も現れます。重症化すると、輸血を要することもあります。
原因として、子宮筋腫や子宮内膜ポリープのほか、子宮内膜症や子宮線筋症、黄体機能不全、甲状腺機能異常などが挙げられます。
生理の周期がバラバラ
周期がバラバラな場合には、排卵しているかどうかの確認が重要です。
50日よりも長く生理が来ていないとき、その30%は排卵していません。
年齢や病態によっては、そのまま放っておくと若くして生理が止まってしまう方もいますので、適切な診察と治療が必要となります。
原因として、多嚢胞性卵黄症候群(PCOS)や甲状腺機能低下症、卵巣機能不全、摂食障害などが挙げられます。